谷中ハチ助のブログ

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【登山】甲武信ケ岳④はやぶさ温泉 日本百名山

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西沢渓谷に下山し、塩山駅へ後10分。放光寺入口で降りて歩くこと10分。川沿いの大きな看板にその名が刻まれていた。

 

はやぶさ温泉。隼の漢字読みが難しいから、ひらがなにしたという心遣い。

 

入ってみれば、まさかの源泉かけ流し。シャワーも引用も全てかけ流しと言うから驚いた。

 

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見よ、この自信溢れたディスプレーを!

 

確かに、はっきりと存在感ある硫黄臭。草津や別府のそれを求めるのは酷だが、首都近郊にこんなに温泉らしい温泉が登山帰りの立ち寄り湯として楽しめるとは。山梨、甲武信侮りがたし。サイト評価4.2は納得の数字。

 

入り口の飲泉をいただくと懸念した喉がからからになるようなことのない潤い。

 

カランは10あり、露天はわずかに外の紅葉も顔出す風情。しかし、私は内湯の厚めの湯のほうが気に入った。登山で疲れ切った体を信から温めポカポカ。よく働いてくれた足指や腿、肩を湯に浸して揉めば、極楽の心地ぞする。あー、下山後に温泉に入ると入らないのでは、回復のスピードがぜんぜん違う。まして、源泉かけ流しとくればこの上ない。

 

湯船も露天は5人、内湯は10人くらいが足を伸ばせるサイズがあるので、窮屈な感じはなかった。

 

入湯料も700円と良心的。登山でなくとも、歩ける範囲に恵林寺や放光寺といった武田家ゆかりの寺をめぐるのと合わせて、温泉に浸かるもよし。

 

西沢渓谷に来た際にはぜひ立ち寄られたい。塩山駅からタクシーでも10分。バス停隼上からも来ることができる。

【登山】甲武信ケ岳③甲武信小屋 日本百名山

良い小屋だった。

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定員150名に対し、この日は50人。ちょうど一人に布団一組であったから、本当の定員は50人だろう。前日(11月2日)は100人近かったというから、考えるだに恐ろしい)。小屋自体は伝統的なそれであったが、丸太の重厚感があって、吹き付ける風でスースー寒々する抜け感はなかった。

 

寝床の様子

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デッドスペースにものを干せたりリュックを置けたりと狭いなりにも工夫が凝らされていた。

 

食事もおかわりこそできなかったが、大盛りも要望することができた夕食のカレーライスはレトルトとは違うにじっくり煮込んだ甘口ではないそれで、大人の人は満足だったろう。ナタデココゼリーまでついてきて、嬉しかった。

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朝食は漬物類しかなかったのは寂しかった。せめて鮭の一切れであれば、出発前の気分ももっと高揚しただろうに。味噌汁あっただけでもありがたい。求めすぎかな…

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夕食後はこの小屋の名物となっているビデオ鑑賞会。小屋主の得さんが作ったお手製のそれは、甲武信山塊に育つ100種類以上の花々を紹介して見せてくれ、甲武信の自然の豊かさとここまで調べ上げたご尽力に脱帽しきりだった。

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談話室では初対面通しでもおしゃべりの花が咲いていたが、大人数だったためかこの日は誰とも打ち解けることはできなかった。代わりに小屋の本棚にあった登山漫画に消灯までビール片手に見入っていた。これもまた、山小屋の楽しみの一つと言えよう。

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また来よう。今度は別のルートを通るか、違う季節に。

【登山】甲武信ヶ岳②山行 日本百名山

全体的には地味だが、じわじわ足にくる、ボクシングでいうとボディブローというやつだろうか。激しい岩登りなどはなかったが(ひやっとするロープつたいの沢渡が1つあったが)2日で10時間もあるけば、そりゃこたえるし、なかなか味わい深い道程だった。

 

特筆すべきは紅葉。季節としてのタイミングが良かった。標高1,000〜2,000mにかけては今がまさに盛り。どれも甲乙つけがたかったが、また来たいと思ったのは日本三峠(誰がいったい命名?)の一つ、雁坂峠からの眺めを上げたい。紅葉のグラデーションに立体感があり、金峰山がそれを従えるように見出だしている。西沢渓谷からでも4時間はかかるが、機会があればまた訪れたい。

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反対に甲武信ヶ岳山頂は2日間ともガスに覆われて敗北感が切なかった。ところどころ、雲上の富士山を望めたのが救い。頂上付近はシャクナゲの大群生地であることがよくわかったので、6月に来るのがベスト。しかし、雨がなあ…

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◯2日間の山行時間:計14時間

◯2日間の山行距離:21km

【登山】甲武信ヶ岳①出発 日本百名山

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台風、雨、また雨。何度この山行を先送りしたことだろう。春、夏、そして秋、5度、6度?山小屋にも同じだけキャンセルの連絡をした。最終的に決断したのは昨日。嫌味も言われず快く受け入れてくれた甲武信小屋の方に感謝したい。

 

甲武信ヶ岳の標高は2,475m。紅葉のピークは過ぎ、下手したら降雪のおそれもある。しかし、ルート途中標高1,500mあたりの色づきは今が真っ盛り。愉しみだ。山頂は氷点下だが、滑り込みセーフでいざ晩秋の甲武信へ。

 

塩山駅からバスに揺られ、柿のなる農家、葡萄畑を脇に、信玄ゆかりの恵林寺を抜け、登山の起点西沢渓谷へ到着する。

 

山行の様子は追って。では、また。

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【読書】ロマンシェ/原田マハ

コミカルでキッチュ、へえこんな作品もあるんだ。代表作「楽園のカンヴァス」に引き続いて読んだ印象は軽やかだった。

 

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政権与党政治家の長男美智之輔は、乙女心を持った大学生。政治家としての将来の嘱望から逃れ、芸術に生きる彼はパリ留学の機会を得る。そこで次々に思わぬ展開が待ち受ける。

 

文体は不真面目といえば失礼だが、それがかえって実直さを生み出している。

 

マハさんのこの作品にも美術の底流があり、また一つ賢くなった気になるのもよい。

 

さらに賢くなるために、違う作品を読み進めたい。

 

 

【ラグビーW杯】横浜観戦 準決勝 イングランド19-7ニュージーランド

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まさかだった。3連覇を目指すニュージーランド代表、愛称オールブラックスが敗れる、試合を見ることになるとは。

 

序盤からおかしかった。開始1分でイングランドが先制トライ。そこから歯車が狂っていた。見えない重圧に屈するように黒のブラックスがことごとく白の壁に跳ね返される。信じられない光景が広がっていた。

 

私が観戦した席はスタジアムの四隅に当たる位置。たまたまなのか、熱狂的なイングランドサポーターの大声援にハカのリズムさえかき消された。「C'mon England」「swing low ,sweet chariot」の大合唱。普段日本では聞くことのできない、熱い魂の叫びがずいずいと響き渡った。

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イングランド代表レッドローズはピンチらしいピンチもなくブラックスを決勝の舞台から去らせた。

 

エディさんあんたはすごいよ。

 

新横浜の街は試合開始前から両軍サポーターが飲めや歌えの大騒ぎ。国際色豊かになって、これがいつもだったらいいのになと心底思った。

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私の会場での思い出も少し

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【登山】榛名山 日本二百名山/高崎市 2019年10月23日

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プッチンプリンのような山塊に、秋の紅葉が点描画みたいに映える。榛名湖は静かな水面を湛え、まもなくやってくる冬に備えていた。紅葉八分頃、榛名富士はそんなお茶目で美しい容態を見せていた。

 

榛名山という名の山は無い。榛名湖を囲む一帯の山域を指すらしい。それからすると、私は今回、榛名湖を半周もしていないので、踏破したことにはならない。幸い、湖南を東に行けば伊香保温泉へ通ずることを知った。次回の旅路が早くも決まった。

 

今回の山行だが、全体としていつにも増して土壌が水分を含んでいた。これもやはり台風の当たり年だったが故。ルート自体に難所は無く、初心者向けだったといえる。

 

がしかし、昭文社の50,000分の1の地図を見ると、榛名湖を周回出来るとは思わないだろう。ヤマケイオンラインを覗いたところ、日帰りで周回したツワモノを発見。YAMAPで確認して実線であったことから、私も安心して臨めた。けれども、笹深くて踏み跡を探してみたり、一番の見晴らしは烏帽子ヶ岳の先の岩場だったり、地図に載っていない発見もあったので、要注意。

 

道中の紅葉たち

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◯山行時間:6時間

◯山行距離:7.6km

【読書】楽園のカンヴァス/原田マハ

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美術鑑賞を嗜むなら原田マハさんは外せない。先輩や友人に何度も勧められておきながら、ためらっていた。今回、ようやく重い腰を上げて本書を手に取り、ああ、もっと早く手に取れば良かったと後悔しているところだ。

 

物語は大原美術館の監視員、早川織絵が同館に閲覧に訪れた学生のマナーを注意するところから始まる。

 

織絵は遠い過去、アンリ・ルソー研究に成果を上げた気鋭の研究者として躍動した経歴がある。同じ頃ルソー研究に血道を上げていたニューヨーク近代美術館のアシスタントキュレーター、ティム・ブラウンとひょんなことからバーゼルにおいて、ルソー作品の真贋鑑定を争うことになる。

 

 鑑定が主眼のストーリーだが、そこには作品をめぐる様々な人々の思惑が絡み、二人を大きく揺さぶっていく。並行して語られるルソーとピカソの物語が、二人の命運を握り、20世紀と21世紀を行き来するような錯覚にとらわれる。

 

著作にはいろんな見方があると思うが、私は織絵にしろ、ティムにしろ、作中の登場人物に自身を投影し、一緒に泣き笑いするのが良いと思う。それが、一番の楽しみ方であるし、己を知らない世界に導いてくれる作品の優れた点と確信するからだ。

 

 

【ゴッホ展】上野の森美術館

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連休最終日の冷たい雨がふるさ中、上野の森美術館には長蛇の列ができようとしていた。9時半の開門からまもなく、入場15分待ちの札が上がる。想定内といえば想定内。逸る気持ちを抑え、心穏やかに入場ゲートをくぐった。

 

展示は地味な印象から始まった。リトグラフ、水彩、チョーク。およそゴッホのイメージとはかけ離れたオランダでの日々。ハーグ派と親交のあったゴッホは、才知ある彼らを学び、模倣することで基礎を築いていったらしい。今回はそれら親交のあったイスラエルスやマウフェらの作品を展示していたので、初期のゴッホがどのような作品から影響を受けていたかがよくわかった。

 

次に、農民画家として。この時期のゴッホはじゃがいもを食べる人々、や農夫あるいは農婦など、まさに農に働く人々の中にいたのだ。

 

そして、印象派。ルノワール、モネ、私のお気に入り新印象派のシニャックやピサロまで。パリでこれらの作品に触れ、画家たちと親交を温めたゴッホは、私達の知るゴッホとして開花していく。今回の展示のみどころである「糸杉」や「薔薇」は「ひまわり」同様うねるような線の力強さと夥しい光りをまとった究極のなにかだ。そのなにかが、人々の、日本人の心を捉えて離さない。

 

展示作品数は83点と多くはないが、ゴッホがどのような生涯を歩み、友人たちとの交わりの中から己の作風を見出していったかが、よく分かる展示になっている。

 

このような展示を日本で見られるのは素晴らしいの一言に尽きるし、感謝しかないが、いかんせん鑑賞環境がよろしくない。上野の森美術館は初めて行ったが、ここは美術鑑賞にはふさわしいとは言い難い。当然写真も撮れない。パリやニューヨークなど、美術の本場に行ったことのある人ならばありえないような満員電車の如き密着した環境。そこだけはなんとかならぬものかといつも思ってしまう。おそらく平日に鑑賞したとしても、絶対的にハコのサイズが狭いためどうにもならない。東京ドームでも貸し切ってやってほしい。それくらい思い切った改革が必要だと思う。

 

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【登山】鳳凰三山④二日目の縦走と下り/南アルプス

 

 

晴天に恵まれた二日目は昨日の風雨が嘘のような好天。朝7時前に薬師岳小屋を出発して、3つの山を目指した。

 

急登を上り詰めると、わずか30分もせずにまず薬師岳山頂に到着。

水分を補給しただけで、次の観音岳を目指す。観音岳を望むここからの眺望が今回の登山で最も優美だったように思う。

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薬師岳から45分ほどで観音岳山頂のゴツゴツした岩肌の集合体に至る。

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小屋で隣の寝床になった方から、甲斐駒ヶ岳をバックに撮影していただく。

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ここからの見晴らしが最も開けていた。登山においてやはり天気は重要なファクターだ。

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名前はわからないけど、小さな鳥も。

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そして、赤抜沢ノ頭を経由して地蔵岳へ。

 

オベリスクに取り付いている人もいたけど、私は余力を考慮して下から眺めるだけ。

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ここからの下り、特に白鳳峠からの道が長いこと。標準タイムで2時間とあるが、私は3時間近くかかってしまった。こぶし大のいしが砕けたように敷き詰められ、足を取られて何度もすっ転んでしまった。

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標高2,500mの高みから1,000mを一気に降ること、二日間の疲れが来たこと、後は経験不足かな。疲労困憊で予定よりも2時間遅れて広河原へ到着。甲府行きのバスは爆睡でした。

 

◯2日間の合計

山行時間13時間17分

山行距離16.8km

登り2.069m

下り1.903m

 

 

 

 

【登山】鳳凰三山③初日の上りは初心者には甘くないルート/南アルプス

自家用車を持たない私は、電車やバスを利用するしかない。

 

前2回の南アルプス山行と同様甲府発のバスに乗り、今回は夜叉神峠登山口で降りた。ここですでに10時半を回っていた。小屋からは16時までに入ってくれと予め釘を差されていたが、地図によれば、標準タイムは休憩無しでおよそ7時間。苦手ではない上りでハイペースを目論んだ。

 

ところが、そうは問屋が卸さない。標高1,380mの夜叉神峠登山口から同2,780mの薬師岳小屋までの落差1,400mをひたすら上り詰める。ところどころに尾根や踊り場のような窪地があるが、それらは全体の1割にも満たず、ただただかかとから足先への着地を繰り返した。序盤雨も小雨も断続的に降ってきて、レインウェアを着込む。1日目の行程の7合目くらいまでが上りばかりで気が休まらなかったし、刻々と時計は針を刻むので、焦りまくった。

 

そうして最後の最後で、白砂と大岩の薬師岳の頂が見えてきたのだった。

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到着時刻は16時半。どうやらこの日泊まる登山客の中では最遅参だったようだ。宿の方には申し訳無かった。

 

2日目の山行はまた次回。

 

 

【ベイスターズ】ハマスタ観戦 ◯6-4タイガース 2019年10月6日

タイガース王手で迎えたクライマックスシリーズファーストステージ第2戦。

 

ベイスターズは初回ロペスのツーランで先制、3回に神里のタイムリーで加点し、今日こそはの流れができつつあった。

 

しかし、4回北じょう、福留の連続タイムリーで先発濱口がノックアウトされる。

 

5回も1点ずつを取り合い、緊迫したゲーム。

 

最後は回跨ぎの山﨑康晃が締めるかと思いきや、9回ツーアウト、あとひとりのところで福留に同点弾を浴びてしまう。

 

もうだめだと思いかけていたそのとき、代打乙坂のサヨナラツーランで劇的幕切れとなった。

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何はともあれ、明日に望みをつないだ。東京ドームへ行くと信じて明日も応援したい。

 

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【登山】鳳凰三山②薬師岳小屋/南アルプス

居心地最高!

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布団はふわふわで、敷パッド、アクリル毛布、掛け布団、そば殻枕が新品で用意されていた。寝床は、共用ではなかったし、ふたりごとにカーテンで敷きられていた。共有スペースでゆっくりほんをよむこともできたし、荷物スペースや更衣室までかくほされていた。

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建物は木の匂いに満ち、食堂にはBS放送が入っていて、リラックスできた。トイレはバイオマス対応はもちろん、暖房便座まで!

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欲を言えば、飲料水の確保ができなかったこと、朝食が6時からで遅かったことくらいか。ぐっすり眠れたし、早起きした3時には満天の星空が見られた。温泉のあった三条の湯をのぞけば、ナンバーワンにあげたいところだ。

 

鳳凰三山に登るときは是非とも薬師岳小屋のご利用を!人気がありすぎて、週末は一ヶ月前でも予約が難しい模様。

【登山】鳳凰三山①甲府発/南アルプス

台風一過の金曜日、ラグビーW杯、プロ野球クライマックスシリーズとスポーツ真っ盛りの秋、観てばかりじゃ体もなまるということで今季3度目の南アルプスへ。

 

甲府からのバスは平日増発なしのため、立ち乗りありの満席。座席を確保すべく、早めに到着しておいてよかった。車掌さんの話によると、今年は10月の今日も真夏日予想なくらいのため、紅葉が遅れていてまだらしい。

 

鳳凰三山は白砂の景観が美しく、岩礁が有名。宿泊予定の薬師岳小屋は、最近建て替えたばかりで快適に過ごせそうだ。

 

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信玄公が出発を見送ってくれた。行ってきます。

【読書】我らが少女A/髙村薫

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髙村薫さん最新作にして、警察モノの最高峰。

 

本書はハードカバー500ページを越える超大作で、約一年間毎日新聞に連載された。

警察モノいうと血なまぐさい殺しのシーンだとか、諍いや怨恨といったマイナスイメージが想起されるが、高村作品はショッキングな描写などはほとんどなく、朴訥、実直なまでに登場人物の内心を描き切るところに真骨頂がある。

 

作者も御年66であるが、作者と並走するかのように、主人公の合田刑事もあの事件から12年の時を経て、57歳になっている。作者にせよ、主人公にせよ、心境の変化著しいが、本作はデジタルの隆盛やテレビゲームの定着が大人ひいては刑事や判事にまでもに、趣味として娯楽として、そして思考回路にまで多大な影響を与えている世界のあり方をよくもまあというくらい丹念に追っている。

 

この作品の主人公はもちろん人であることには違いないのだが、もう一つ上げるとすれば、テレビゲームやビデオゲームと、スマートフォンといった現代人には欠かすことのできない存在になりつつあるそれらが、あたかも、主体性を持つかのように人々の生活の奥深くまで浸透していることだ。

 

作者はいわば慣れ親しんだアナログのそれらに綺麗サッパリおさらばして、新時代へ安時代へ身を投じ、まるでそちらが最初からホームであったかのように違和感なく振る舞っている。

 

この転身ぶりに私は目を見開かれる思いで読み進めた。自分はもう時代遅れにならんとしているのではないかと。作者よりも若いのにと戒めながら、今更ながら、時代にキャッチアップしていくことを現代人に課された使命と改めて肝に銘じた。